鳥刺し<地鶏の刺身>
郷土に伝わる由来
鶏肉を「生」の刺身で食べる風習は、日本の中でも、鹿児島県内と宮崎県の一部でしかみられない独特な食文化である。
いつごろから食べられるようになったかという確かなものは分からないが、鹿児島県養鶏史によると、江戸時代の鶏卵肉料理の項目の中で、開聞郷土誌に、「一般家庭料理として、郷士や百姓は、行事には、鶏がつぶされ、ササミは刺身となり、いも焼酎の料理(ショケ)として賞味されていたらしい」と紹介されている。
おいしい作り方
材料・分量
(4人分)
地鶏(刺身用) 400g
大根 100g
青じそ 4枚程度
おろししょうが、にんにく 適量
作り方
- 大根はせん切りにする。
- 皿に、せん切りした大根と青じそを乗せ、切った地鶏を盛る。
- おろしたしょうがやにんにくを添え、甘めのしょうゆでいただく。
※鳥刺しは、鶏肉を皮付きのまま表面をあぶり、薄いそぎ切りにして食べられるが、鹿児島県では、食中毒の発生を防止するため、まな板および包丁は専用のものを使うことや、器具を温湯により洗浄消毒すること等厳しい衛生基準を設けており、それをクリアした施設で調理されたものが店頭で売られている。
※家庭では、賞味期限と適正な保存方法を守って食べてください。